背景
僕は Keyball 44 を 34 キーで運用しています。 10 個もキーが余っているので、より小さなキーボードへの移行を検討しました。問題は Keyball の造りが良過ぎる点で、他のキーボードに移行すると、トラックボールの手触りが見劣りしそうでした。

そこで kbd.news から以下の要件でキーボードを探してみました。
- キー数 34
- トラックボール以外 のポインティング・デバイスを内蔵
- その他、面白い機能
結果、 Dilmma V2 が トラックパッド を組み込んでいて完璧でした。感圧機能やジェスチャー機能は無いのですが、何も無いよりは断然マシです。さらにロータリーエンコーダーが付いていて格好良い! 君に決めた!
Dilemma V2
発注・組み立て
幸いなことに、 Dilemma の作者 (Bastard Keyboards) が Dilemma Kit を販売しており、安価で簡単に部品が揃いました。配送に一ヶ月かかったり、一部の部品が欠けたりしていましたが、無事に組み立てできました。
電源に繋ぐと七色に光りました。ゲーミングキーボードだ?! キーキャップも 🌈 にしました。とてつもないダサさにニヤニヤしています。

キースイッチは 2023 年の naoya さんおすすめ の NuPhy Night Breeze です。正直、キースイッチの違いが分かっていません。
設定
キーマップは Via (※ Chromium 系ブラウザが必要) から GUI で設定できます。 Special > Any から QMK のキーコード を直に入力するのが簡単でした。
よく使うキー設定:
LT(layer, kc)
: 長押しでレイヤー切り替えMT(mod, kc)
: Mod-Tap (長押しで modifier)
Home-row mods
中央列のキー (ASDF, JKL+) 長押しを修飾キーにする home-row mods ですが、導入に失敗しました。 QMK の Mod-Tap は basic keycode set に限定されており、たとえばマウスキー兼 ALT キーを作ることができません。今まで通り、親指キーと端のキーを修飾キーにします。
使用感
元々マウスをほぼ使わないので、トラックパッドで全く問題ありませんでした。 Windows ラップトップのトラックパッドより操作し辛いレベルですが、とにかくマウスが不要で満足です。
ロータリーエンコーダーは飾りになっています。スクロールしたいなら d
で半ページ動かした方が良いです。ジリジリっという音を出すためだけに回します。
まとめ
トラックパッド、ロータリーエンコーダー付きの 34 キー Dilemma キーボードを組み立てました。 Keyball とほぼ同じ使い方をしており、 drop-in replacement となりました。
さらにキーを減らす方向性としては、コンボ、 steno, タップによるレイヤー切り替え、フリック入力等があります。今は特に steno 方面に興味があります。